WT SQ2021.4

ワールドトリガーをより深く楽しむための当ブログ。
ジャンプSQ2021年4月号に掲載の第206話について、感想と考察の記事になります。

遠征選抜試験④

休載を挟んでの1話掲載ですが、無事再開しました。
2か月ぶりですが、先月はJC23巻の発売がありましたし、アニメの第2期も放送中ですから、そこまで空いた感じもしませんでしたね。
前回まではB級の話でしたが、今回は早々に退場してA級がメインに。
A級が第1試験の審査をどのように行うのか概要が示されました。

「自分たちが遠征に参加すると仮定した上で 一緒に遠征する乗組員として相応しいかどうか 能力と人格の両面で評価・採点してもらいたい」

第206話:根付のセリフより

片桐隊長によると、その審査を上層部が審査するという目論見のようです。
片桐隊はA級8位ですが、これまでスカウト旅に出ていたという設定でなかなか出番がありませんでした。
第2期東隊の片桐、雪丸、結束が中核となり結成されたと思われるチームですね。
オペレーターの結束はROUND7の解説で先に登場していましたが、他のメンバーの登場は前回のラストが初出。

片桐ですが、メガネ隊長枠としては修、弓場に続く3人目としての登場です。
弓場は武闘派メガネで修とは対極でしたが、片桐は雰囲気的に修に近そう。
ガンナーではあるもののアステロイドとメテオラを使い分け、イーグレットまでセットしているので遠距離にも対応できるようです。
サブの方には東の弟子らしくダミービーコンが見られる他、スパイダーも確認できます。
修との絡みが予定されているようで楽しみですね。
ROOM303の主人公たちがモチーフですから、主人公同士でのチーム単位での絡みもあるか。

また、雪丸もボーダーでは数少ないレイガストの使い手という修との共通点がありますし、レイガスト二刀流という独特なスタイルではあるものの、こちらも修に影響を与えそうな設定にも思えます。
桃園はスタンダードなスナイパーといったトリガー構成ですが、東の抜けた片桐隊のスナイパー枠を埋める人物ですから、何か特徴がありそう。
尼倉はスポッターというまだ本編で登場のないポジションです。
観測手という名のとおり、強化レーダーにテレポーター、ダミービーコン、バッグワームタグという索敵や戦況分析に特化したポジションのようですが、この観測を使って片桐が部隊を動かしていくスタイルでしょうから、修と宇佐美のコンビの上位互換といった感じ?

「……では試験に先駆けて きみたちA級部隊には今からここで 先程決まった臨時部隊11チームの 今回の試験の成績順を予想してもらう」

第206話:根付のセリフより

事前調査とのことですが、これもA級の選抜試験という意味合いがあるのかもしれません。
試験の詳しい内容がわからないので実際の戦闘試験では前々回の記事で考察したように、通常のランク戦とは仕様が大きく変わって実施される可能性もありそう。

そもそも生き残り重視のサバイバルなのか、撃墜スコア重視で評価するのかもわかりませんし、全チームが敵同士という混戦形式で行うのか、紅白戦や三つ巴のように陣営を分けて対戦するのか、A級を仮想ネイバーとしてミッションクリアで評価するのか、試験内容が全く不明ですから予想のしようがないですね…。
試験の内容についてはあまりA級隊員たちも言及していませんでしたが、やはり従来の選抜試験の実体験をベースに検討しているということなのでしょうか。

「試験の詳しい内容もわからないのに 予想も糞もないね」
「その辺も含めて予想しろって話じゃねーの?」

第206話:真木と当真のセリフより

A級の予想ですが、割と読者と同じレベルの情報量で検討しているようです。
A級隊員が個人として所有している情報を、「実は〇〇が××だから、△△だろう」といった形で開示する情報解禁は見られませんでした。
むしろ読者の方が情報量が多いくらいで、どのチームがどの情報を知らないか、というところも見どころになってきそうです。

閉鎖環境試験については、どのA級部隊も人間関係で不安要素を抱える部隊と有利な部隊を探っていく形で進んでいる模様。
ボーダー歴の浅い玉狛第2の人間関係についての知識・情報量が地味に影響しそうです。
実際、片桐隊のみ閉鎖環境試験で若村隊を5位予想しています。
ヒュースの素性を知らないことがさっそく出てしまった形でしょうか。
若村隊はこの大穴予想に応えることができるか…!

戦闘試験については草壁隊長が機動力の不均衡という独自の目線で切り込んでいます。
JC23巻で諏訪が生意気と評していましたが、まさか15歳設定とは。
オペレーターが隊長を務める独特のスタイルながらA級でも上位の4位という実力者集団ですから、その指揮を執る草壁の洞察力・分析力はおそらく相当高いはず。
戦闘試験では火力より機動力の有利が描かれる展開があるのかもしれません。
修や来馬、北添はこの低評価を跳ね返せるのか…!

風間は自身の部隊のスタイルから、連携の取れる部隊を優位と予想。
それぞれの個性や考え方の違いが丁寧に反映されている印象です。
菊地原のサイドエフェクトについては冬島隊が夜の時間帯の有利を考察しています。
こちらもトラッパー部隊ならではの目の付け所でしょうか。
三輪隊ではチームメイトの古寺を気に掛けている様子。
トリオンの少なさをどうカバーするかは確かに見どころになりそう。

太刀川隊では太刀川?国近による?落書きがやばい。
ニャーンからの「バカめライオンだ」の二宮に、大人1000円 子供400円の謎の値付け。
動物園の入場料的な?
さらにロックマン若村(ろっくんだから?)、ワイヤーなかまの修と香取となかなかぶっ飛んでいます。
そんな中でも割と冷静に分析できているあたり、太刀川もただのアホ扱いを返上なるか。

対照的に評価の高い二宮隊。
軒並み戦闘試験では1位予想に推されている様子です。

「それってつまり二宮さんが絵馬とかとモメても 東さんは助けてくれねーってこと?」
「二宮さんが東さんに『お願い』しない限りは ね」

第206話:米屋と月見のセリフより

人間関係で心配されてはいるものの、全員が鳩原に因縁のあるメンバーが揃っているため、目的や利害関係が整理しやすい分、ぎくしゃくしたとしても解決も早そう。
とはいえ、A級の面々の監視次第では機密に触れない形でしか鳩原の話ができないでしょうから、こちらも進展があるのかないのか楽しみですね。

第207話以降の展開予想

206話で3/13の全体説明会と3/16の臨時隊長面接までが描かれましたので、次回はいよいよ第1試験の閉鎖環境試験が始まりそうです。

宇宙兄弟のように敢えてトラブルを起こさせ対応をみる極秘ミッションがあるのではとの予想も出ているようです。
漆間と来馬のコマがまさにその指令ではとの考察もあるようですが、今回は仕掛ける側も仕掛けられる側も横一線でA級に評価されるので、公正な評価に影響が大きすぎる気もします。
上層部がそれを考慮して最終判断してくれるのでしょうか。

「第1試験の集合場所集合時間 各自が準備する物などについては 本日15時に各自の端末に案内が送られる」

第205話:忍田のセリフより

普通に考えて、この案内を確認する漆間や、接触できないチームメイトに代わって挨拶周りをする来馬、柿崎の様子が描かれているような印象を受けました。

11部隊+A級勢ぞろいでかつてない人数で進む選抜試験編。
できればテンポよく進んでほしいところです。

次回は第207話

今のところ休載予定はなし、ジャンプSQ5月号に掲載予定です。

ご拝読ありがとうございました。

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