WT SQ2021.2

ワールドトリガーをより深く楽しむための当ブログ。
ジャンプSQ2021年2月号に掲載の第205話について、感想と考察の記事になります。

遠征選抜試験③

今月も1話掲載でしたが、先月の表紙に続き今月はセンターカラー。
アニメ2ndシーズンも始まり、力が入っていますね。

前回の続きで隊員ドラフトの3巡目。
これでチーム分け完了です。

  • 1番・歌川隊+志岐+漆間+遊真:巴(B級13位:柿崎隊ガンナー)
  • 2番・王子隊+仁礼+辻+生駒:帯島(B級8位:弓場隊オールラウンダー)
  • 3番・柿崎隊+藤丸+影浦+別役:犬飼(B級1位:二宮隊ガンナー)
  • 4番・北添隊+染井+外岡+菊地原:南沢(B級4位:生駒隊アタッカー)
  • 5番・来馬隊+小佐野+穂刈+小荒井:弓場(B級8位:弓場隊隊長)
  • 6番・古寺隊+六田+奥寺+三浦:木虎(A級5位:嵐山隊オールラウンダー)
  • 7番・諏訪隊+宇井+隠岐+修:香取(B級11位:香取隊隊長)
  • 8番・二宮隊+加賀美+東+千佳:絵馬(B級3位:影浦隊スナイパー)
  • 9番・水上隊+今+荒船+樫尾:照屋(B級13位:柿崎隊オールラウンダー)
  • 10番・村上隊+氷見+堤+熊谷:蔵内(B級5位:王子隊シューター)
  • 11番・若村隊+細井+半崎+笹森:ヒュース(B級2位:玉狛第2アタッカー)

ヒュースはやはり若村隊でした。
せっかく1位指名できたのに、指揮をとれるまとめ役は選ばず。
2巡目では修のことはよく知らないから、と選択肢から外していましたが、今回はよく知らないヒュースを選んでいます。
どうせよく知らないのなら、弓場にしておけば変に苦労せずに済んだかもしれないのに…と思いつつ、まあ物語的にはやっぱりこうなるよなとも思ったり。

自己主張の強いヒュースと衝突して、日和見主義的な半崎が我関せずだと、香取隊のようにチームがバラバラになる恐れも。
そのあたりで修との比較や、笹森とヒュースを交えながらの成長を描いていくことになりそうな気がします。

ヒュース的には近界民であることを知らないチームメイトばかりとなってしまいましたから、バレないようにヒヤヒヤする展開もこの先ありそう。

その弓場は2位指名を引いた来馬が獲得。
来馬の下で大人しい弓場さんが見れそうでわくわく。

3位指名は諏訪が香取を選択。
木虎を先に獲られて香取指名の流れかもと思っていましたが、ストレートにきました。
最終戦で直接対決しているので、何か思うところがあったのかもしれません。

「……んじゃ 香取で」

第205話:諏訪のセリフより

この「……」の間にどのような意味が込められているのか。

木虎は続く4位指名で古寺が獲得。
奥寺と三浦では心許ないチームでしたが、A級が2人となりそれなりの戦力は確保できた感じです。

柿崎が犬飼を、村上が蔵内を、水上が照屋を指名しましたが、ちょうどこれは前回の予想で調整枠と予想した3人。
やはり他の部分でドラマを仕込んだ分、この3人で辻褄を合わせてきた印象を受けました。

3巡目はクジ運のなかった二宮は、絵馬、南沢、帯島、巴の中から絵馬を選択。
まあ絵馬を選ぶのが既定路線だったとしても、このくらいのシチュエーションを準備する必要は確かにありますね。

意外だったのが帯島の行方。
帯島と巴が残ったので歌川の方に行くストーリーにしても良かったとは思うのですが、さすがに恣意的すぎるとの判断か。
まあ修と香取、千佳と絵馬を組ませたうえに遊真と帯島だと少しくどい気もします。

「相変わらずがめついなあ」
「漆間らしい考え方だね」

第205話:水上と王子のセリフより

すんなり進むと思ったら、ここで漆間の紹介エピソードを放り込んできましたね。
前回の204話で売れ残る、というのはどちらかといえば性格的な部分なのかもしれません。
もっさりしているところ、金銭的なところは少し烏丸を連想させるキャラクターですが、メンタリティはかなり違う方向を向いているようです。

「半額とはいえある程度まとまった金額になるはずだ」
費用がめちゃくちゃ跳ね上がんぞ 大丈夫か? それとも……

第205話:城戸のセリフと諏訪のモノローグより

先々月の203話の城戸のセリフからは、個人で選抜に通るのは数名と想定しているようでした。

「遠征選抜への参加資格を得ていない部隊からも 個人で幾人か遠征隊員を選ぶ可能性がある」

第203話:城戸のセリフより

個人で選抜を通るのは相当高い水準を設定しているのかもしれませんね。
事前に遠征参加の希望についてアンケートを取っていますから、実際に遠征に行く意思のある隊員は把握できているわけですし、それに合わせて合格ラインを引けば余計なコストが生じることはない、と。
ルールは大人たちの手にある、というやつですかね?

漆間隊はB級14位とぎりぎり中位に入った部隊ですが、稼げないランク戦はあまり真面目に戦っていないのかもしれません。
選抜通過を目指して本気で取り組むのであれば、遊真たちも巻き込んで面白い展開が予定されているようにも思えます。

城戸の報酬の話で、小荒井と奥寺、太一、海と隠岐がすかさず反応しているのも芸が細かくて良いですね。
出来高払いの歩合制で、何もしないのに月15万の確定ボーナスは確かにおいしい。

「ほかのA級隊員の人たちは 今回の試験には参加しないんでしょうか?」
「……いや ここにいないA級隊員は第2試験から全員参加する ……そして 第1試験ではきみたちを 審査する側にまわってもらう」

第205話:修と忍田のセリフより

第1試験は閉鎖環境試験とのことでしたから、実際の遠征の際にトラブルを起こさないか、無事に適応できるかをA級隊員がそれぞれの経験に照らして評価するということなのでしょうか。

緑川や黒江のように遠征経験があるか微妙な隊員もいますけれど、そのあたりはどうするのでしょうね。
二宮あたりは評価されることにものすごく不満そうな反応を見せそうですが。

また、第2試験では全員参加とのことですが、第1試験で歌川たち4人が既に参加しているため、そのままA級がチームとして参戦してくることも考えにくいです。
36時間の長時間戦闘試験で遠征先での戦闘を想定しているとのことですから、仮想野良ネイバー扱いのA級が単騎でうろうろしている中、36時間を臨時部隊で生き残りのサバイバル?
遠征艇に見立てた拠点防衛とか、敵拠点の制圧ミッション、兵站や補給線の確保や維持、隠密偵察や威力偵察など、チーム同士で戦うというよりは、臨時チームという状況下でも適材適所でどこまでやれるかを見る試験になるのかもしれません。

また、最長36時間ということは、仮にベイルアウトしたとしても十分復帰できる時間があります。
一度やられたら終わり、ではなく、やられることで他にかかる負荷をどれだけ低減できるか、やられた後でどのように挽回し立て直せるかも重視される試験になるかもしれません。
それに、36時間戦い続けることができるかどうかを重視するとも思えませんから、休憩や休息の取り方など隊員の管理運用についても、これまでとは違った能力が要求されそう。

これまでのランク戦とは全く違う戦略や戦術が要求される試験になるのではないかと思うとゾクゾクしますね!

第206話以降の展開予想

A級隊員が遂に全員解禁されたところで205話は終わりましたが、これでいよいよ本格的に選抜試験編の本編が始まりそうな雰囲気。
まずは3日後の隊長面接でしょうか。
その翌日からは第1試験が開始、その集合場所や集合時間、準備するものが各々に通知されるとのことですから、修たちが準備するシーンも描かれそうです。

今回の臨時チームをポジション別に整理してみました。
最も高いトリガーの個人ポイントで呼ばれるという設定ですから、ヒュースは本来はアタッカーの枠になりますが、スタイルとしてはオールラウンダーが最も近いかも。
ただ、6000点が必要なので正規のオールラウンダーではないですね。

近距離特化の王子隊と遠距離特化の二宮隊が目を引きますね。
バランスが良いのは柿崎隊、来馬隊、水上隊あたりか。
北添隊はフィニッシャーが不在?外岡が確実に仕留めていくスタイルでしょうか。

諏訪隊もバランスは良いものの、修は弱いし香取は波が大きいしで苦労しそうです。
村上隊も堅そうですね。ただでさえ硬い村上に、熊谷と堤という堅実なスタイル+優等生蔵内とか崩せる気がしない。

圧倒的チートな二宮隊は置いておいて、若村隊がいかにも波乱を起こしそうな構成です。
ここと諏訪隊が本編を引っ張っていくことになりそうです。

次回は第206話

今のところ休載予定はなし、ジャンプSQ3月号に掲載予定です。

ご拝読ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました