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ジャンプSQ2020年12月号に掲載の第203話について、感想と考察の記事になります。
遠征選抜試験
今月も1話掲載ですが、大方の予想どおり、いよいよ新章に突入。
遠征選抜試験編がスタートしました。
…とはいえ、203話の序盤は日常シーンから。
自転車に乗れるようになった遊真と、自転車の存在そのものを理解できないヒュース。
先々月のラタとレギーの玄界観光といい、近界と玄界の文化の違いを丁寧に描いているため、修や千佳たちが近界に渡航したときにはこの逆の展開での対比が見られそうです。
「こっちの世界は地面がかなり平らだから 自転車乗れると便利なんだよ トリオン食わないし」
第203話:遊真のセリフより
ランビリスでいちいち翔んで移動するのに比べると確かにそのとおりかもしれませんが、そもそも移動にトリオン使うのが近界では当たり前なのでしょうか?
逆に、トリオン体で移動すれば肉体的な疲労はほぼゼロで移動できるメリットもありそうですが?
トリオン体で全力で自転車漕いだら、負荷に耐えられず自転車が破壊されそうでもありますね…。
遊真は元々トリオン体、ヒュースもツノなしなのでトリオン体でしょうから、普通に乗るのと比べて、意外と力加減が難しいのかもしれない。
「選抜試験の日程がでたよ~!」
第203話:宇佐美のセリフより
日程は後半で詳細が明らかにされたので後ほど。
まずはアンケートが気になります。
遊真が選んだのは緑川、影浦、北添、村上、当真の5人。
当真が入ってきたのが少し意外でした。
お好み焼き屋くらいしか接点なかったような…?
米屋がここでも外されている件。
ヒュースの選び方も個性的。
1対1で出し抜かれて落とされた東、単独で落としきるのが困難な村上、最終戦でほぼ完全に封じ込まれた犬飼と水上を挙げています。
このあたりは確かに個人で選抜入りできそうな顔ぶれですね。
オペを2人挙げているのも、視野の広いヒュースらしさが出ています。
修が選んだのは木虎と菊地原、出水、東、二宮の5人。
リストにあれば唯我を選んでいたようですが、割と師匠ポジのキャラクターに偏っていますね。
試合以外で東と直接絡んだのはヒュースの噂の件くらいですから、実力や人柄から選んだのでしょうか。
風間や王子という選択肢もありそうですが、その中でなら確かに東を選びたくなるか。
さりげなく香取を一緒に行きたくないに選んでますね。
まぁROUND5で訳も分からないまま一方的にキレられてるので、何かわからないけれど嫌われているっぽいと、さすがの修でも感じているということか。
A級と玉狛第二と二宮隊 参加するのはそれだけかと思ってた……
第203話:修のモノローグより
全体説明会はB級中位以上が勢ぞろいする中で始まりました。
この展開は予想外だった読者も多かったのではないでしょうか。
城戸の説明からすると、遠征合格ラインの「個人の選抜」と、残留組で万全な防衛体制を敷くための「適正・能力評価」を同時にやってしまおうということのようです。
ただ、そうなるとチームとして選抜試験の挑戦権を得た二宮隊と玉狛第2の立場はどういう扱いなのでしょうか。
チームをシャッフルして行うということですが、これではチームとして挑戦権を得たアドバンテージも何もないような気が…。
二宮隊と玉狛第2については、個々人の評価を総合して、チームとしての合否を判定するということかな?
第1試験は1週間の閉鎖環境試験、第2試験が最長36時間の長時間戦闘試験とのことですが、チームをシャッフルするので、第1試験の閉鎖環境下で新造チームをいかにまとめて作戦や連携の練度を高めることができるか、それを発揮するのが第2試験という流れになるのでしょうか。
…A級の登場はいったいいつになるのか。
第204話以降の展開予想
選抜試験編なのでB級の多くが脱落してA級メインの話になるかと思っていたら、全く正反対でほぼB級ランク戦編と変わらない顔ぶれになってしまいましたね。
A級からは歌川、菊地原、木虎、古寺が参加しています。
シャッフルの臨時隊長候補としても、11人中4人がA級という展開はなさそうですし、キャラクター的に隊長が務まりそうなのは歌川と古寺か。
なんとなくですが、歌川と古寺は残留候補で隊長としてB級隊員たちを率いることができるかどうかを判断するために召集されていそう。
菊地原と木虎は逆に遠征参加候補で、通常とは異なる人間関係の下でどれだけ対応できるかを見られていそうな気がします。
残りの9人の臨時隊長ですが、元々B級部隊で隊長を務めているのは二宮、修、影浦、生駒、王子、東、弓場、来馬、荒船、香取、諏訪、柿崎、漆間の13人。
臨時隊長としてこの中の何人が残るのでしょうか。
臨時隊長予想:有力候補
二宮
実力的には申し分ないが、性格的に他の隊の隊員を率いることができるのかが未知数のため、そこを査定されることになりそう。
王子
分析、予測、対策の全てのバランスが良い。
遠征に行くにしても残るにしても、重要な中核戦力を担当しそう。
来馬
二宮とは逆に、人望はあるが実力的にもうひとつ。
ただ、精神的な成長も著しいため、村上と離したときにどのように隊を率いるのかを上層部が見てみたいと思っているのではないか。
(そもそも村上が個人で選抜入りする可能性が高いので、村上なしでどこまでやれるのかを見ておかないと、村上をどちらの戦力とすべきか判断ができないと思われるため。)
諏訪
統率力、人望は十分なものの、細かい作戦の立案などは不得手な模様。
B級ランク戦編ではやられ役、引き立て役としての立ち回りが多かったこともあるので、ガロプラ戦のように参謀を据えて部隊を率いる活躍が見られるのでは。
(というより、そもそも諏訪のキャラクター的に隊員として扱える臨時隊長なんていないでしょ。)
柿崎
来馬と似たタイプではあるが、まだ殻を破った印象はない。
照屋や巴とは違ったタイプの隊員に揉まれて化ける展開がありそう。
諏訪隊の堤もポテンシャルの高さを見せていたので可能性はありそうですが、来馬や柿崎を差し置いてまで臨時隊長としてクローズアップすることはないような気がします。
臨時隊長予想:可能性あり
荒船
元々の荒船隊がスナイパー3人というトガりすぎたコンセプトのため、普通のチームを率いさせた場合の評価が必要と思われるため。
アタッカーとスナイパーでマスタークラスをとりつつ、村上をアタッカーランキング上位まで育てた実力があるため、そのメソッドと育成力を他の隊員に適用させた場合の事例も上層部としては見ておきたいのではないか。
北添
影浦隊ではサポートに回ることが多いが、人付き合いを含め、並々ならぬ調整力を随所に見せているため、隊長としての適性を見るのではないかと予想。
実力的に影浦と絵馬が個人で選抜合格も十分あり得るため、バランスをとって北添が残留組に向かう流れが必要ではないか。
村上
来馬のところでも予想したが、個人で選抜入りする可能性が高いため、隊長としての適性も図ることになるのではないか。
個としての能力の高さは既に遺憾なく見せている村上だが、隊長としての資質という面で、来馬の存在の大きさを見せる対比の展開があるのではないか。
臨時隊長予想:可能性低いがワンチャンあり
修と香取
アンケートで一緒に行きたくないに挙げられていたのは、まず間違いなく同じチームになる伏線。
修が隊長で香取が隊員、または、香取が隊長で修が隊員というパターンを考えやすいが、因縁があるというだけの理由で、わざわざ選抜試験編を使ってまでやるようなこととも思えない。
修が遠征選抜に合格できるだけの何らかの資質を見せる展開になることが予想されるので、香取をもの凄く上手く使って遊真や二宮を倒すくらいのインパクトがほしい。
香取か修が隊長だと、そこに至るまでの展開だけで非常に面倒そうなので、東か諏訪のような年長者の隊長の下で、それぞれ隊員という形にするとスムーズな流れになるのではないか。
隊長に代わって修が作戦の立案を行い、かつ、香取がそれに従って戦果を挙げるというゴールラインから逆算すると、諏訪、柿崎、荒船あたりの部隊を予想。
笹森と小荒井と奥寺
大規模侵攻以降、ガロプラ戦でも成長する姿が丁寧に描かれていた笹森や、東の下で才能を開花させつつある小荒井と奥寺なので、このあたりで大きな見せ場がもらえてもおかしくない。
この中の2人で率いる若いチームがあるのではないか。
さすがに3人そろうとアタッカーばかりの弱小チームになってしまうので、2人が限度だろう。
若村
大穴的な予想だが、香取隊は玉狛第2との対比が多いことから、香取隊で修的なポジションの若村が臨時隊長として物語をかき回す役割を担うのではないか。
(最終戦でわざわざ若村の指揮を描いて見せたのが伏線で、選抜試験編を通じて修が合格となるための対比として若村が使われるパターン。)
影浦や弓場といったアクの強い隊長を隊員にしてもショック療法のようで面白いし、遊真や千佳、ヒュースと組ませて修との対比を際立たせても良い。
あえてチームをシャッフルする展開を用意したのは、そのような構図を強引にお膳立てしたとも考えられるが、その役回りをできそうなのは若村くらいしかいない気がする。
臨時隊長予想:ほぼ可能性なし
東は外れるでしょう。修と香取のまとめ役の可能性で考えるとゼロではないのかなという気もしますが、東自身が完成されすぎているので、隊長をするとどうしても東頼りになってしまいます。
どちらかと言えば、千佳やヒュースの方と絡んでいくのではないでしょうか。
修と遊真のためなら、と自分の殻を破った千佳ですが、他の隊長の下でどう作用するかはわかりません。
鳩原のこともある東が千佳と同じチームでフォローできるとひと安心、別チームだとおそらく波乱の展開あり、でしょう。
ヒュースと組ませれば、身バレについて余計な心配はせずに本編に集中できるというメリットも。
今回は上層部の方で臨時隊長を選んでいるため、影浦の臨時隊長もまあ普通に考えれば絶望的でしょう。遊真と同じチームになったり、仲の良い村上や荒船、柿崎の下で伸び伸びと暴れ回るパターンか、来馬や若村のようなおとなしい隊長の下で嵐を呼ぶ展開か。
個人的には二宮と組ませて、強いけどめちゃくちゃなパターンだと面白そうです。
生駒と弓場は、おそらく隊長として活躍するよりは、チームのメインアタッカーとして他の臨時隊長の下につくのではと予想します。
ヒュースが名前を挙げていましたが犬飼や水上が隊長になって、ヒュースがその下で隊員になる展開もあるのかなと思いましたが、大長編となるであろう遠征編の前に、そこまで風呂敷を広げなくても、と願いを込めつつ、それはナシと予想しておきます。
次回は第204話
今のところ休載予定はなし、ジャンプSQ1月号に掲載予定です。
臨時隊長とチーム分けが判明して205話へ、という流れでしょうか。
ご拝読ありがとうございました。
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