ワールドトリガーをより深く楽しむための当ブログ。
ジャンプSQ2020年8月号は残念ながら休載となってしまいました。
葦原先生の体調不良とのことですが、昨年の12月号以来の休載。大事でないことをお祈り申し上げます。
遠征選抜試験編予想
今回は休載ということなので、せっかくですから今後の選抜試験編とその先の遠征について考察を交えながら予想してみようと思います。
どのチームが、どの隊員が遠征部隊に選抜されるのでしょうか。
玉狛第2
メタ的に落選の可能性は極めて低いでしょう。
まず選ばれることになると思います。
とはいえ、万が一でも落選した方が展開としてはおもしろそう。
そもそも游真自身が近界から玄界に渡航してきているので、渡航手段自体についての知識もあるでしょうし、玉狛第1も遠征経験組、さらに林藤支部長に至っては独自の近界とのパイプを持っていそうな気配です。
「林藤支部長が個人的に近界から持ち帰ったトリガーを 技術者が解析して玉狛独自の技術を構築しているらしい」
第55話:レプリカのセリフより
仮に遠征に選ばれなかった場合、千佳は機関員として遠征に帯同されるはずですので、游真と修とヒュース(+玉狛支部の面々)が本部との抗争も辞さない構えで独自に近界に渡航して正規の遠征部隊とは別の思惑で動く第3局という立ち位置で物語が展開しそうです。
本部的には密航扱いで後々とんでもない大問題化しそうではありますが。
このパターンだと陽太郎もヒュースと近界に付いていきそう。
玉狛支部で遠征しているようなものなので、游真は黒トリガー使い放題、ヒュースもランビリス解禁、小南や烏丸が心配で付いていくとすると双月やガイストも当然あり、宇佐美のオペはもちろんのこと、新たなトリガー技術の獲得を建前にクローニンまでくっついてきそうな気が…。
そうなるともはや密航というよりアフトやガロプラ並みの侵略・遠征といった雰囲気ですね。
玉狛第1
もちろん上記の修・遊真落選ルートではなく、合格ルートで玉狛第1の帯同があるかを考えてみます。
レイジ、小南、烏丸と防衛任務ではそれぞれ1人で1部隊扱いされる実力者集団ですが、チームとしての遠征参加があるでしょうか?
今回の遠征はアフトクラトルに到達し、拉致された隊員の奪還が目的です。
当然、玄界の防備を疎かにすることはできませんので、少なくとも4年前の第1次近界民侵攻やアフトクラトルによる襲撃程度の規模は想定した防衛戦力は残しておかなければなりません。
単独で高火力な玉狛第1は貴重な存在ですし、様々な局面に対応できるパーフェクトオールラウンダーのレイジやオールラウンダーの烏丸は、実際にアフトクラトル戦やガロプラ戦でも防衛力の高さや、状況に応じて戦い方を変えられる対応力の広さを証明しています。
遠征部隊内部での、城戸派、忍田派、玉狛支部派のバランスをとる意味でも、遠征には帯同しない可能性が高いのではないでしょうか。
もし遠征に参加する場合、玉狛支部派と忍田派の留守部隊戦力が大幅に低下するため、その隙に城戸派が暗躍する可能性もありそうです。
迅 悠一
未来視のサイドエフェクトがチートすぎる迅ですが、アフトクラトル戦ではハイレインが、ガロプラ戦ではガトリンがそれぞれその存在に気付きつつある様子。
ボーダー側もあまりに迅のサイドエフェクトに頼ってしまっており、迅ありきの作戦や対応を行ってしまっている様子も見られますので、これを伏線と捉えるなら、そう遠くないうちに手痛いしっぺ返しが見られそうな気がします。
「あの状況 あの敵の配置…… 何者かが そうなるように仕組んでいた気さえする……」
第81話:ハイレインのモノローグより
「どこから情報が漏れたんでしょうか」
第136話:ウェンとラタリコフのセリフより
「アフトの捕虜は違うでしょ (中略) 玄界に味方する理由がないよ」
「となるとあとは……」
さすがに游真、修、千佳と並ぶ主人公の1人という扱いですので退場ということはないと思いますが、一時離脱という展開はあるのではないでしょうか。
その意味では遠征に帯同しないという展開はうってつけとは言えるものの、遠征を万全な状態で行いたいという城戸司令がどのように判断するのか。
玄界の絶対防衛を重視すれば残留組に、遠征成功率をぐっと上げるのではれば遠征組に、どちらに振り分けられてもおかしくない重要なポジションです。
ただ、もし残留となってしまうと、遠征編はかなり長くなるでしょうから、未登場期間があまりに長くなってしまいそう。
そもそも迅は修に対して、必ず手助けをすると言い切っているので、もし遠征編で不参加となるとこのフラグの回収が遠征編の後になってしまいます。
「……おれは千佳ちゃんにもメガネくんにも もちろんレプリカ先生と遊真にも大きな借りがある だから今はちょっとムリだけど この先メガネくんたちが困ったときには必ず力を貸すよ 約束する」
第116話:迅のセリフより
遠征編は近界の文化に触れ、その戦争に否応なしに巻き込まれていく展開が待ち受けているでしょうから、作品全体から見て終盤に位置していてもおかしくないと思います。
そうなると、迅が遠征に随行しない場合、このフラグ自体も迅の再登場時、つまり遠征編終了後に回収されるよていの伏線になっていることになりますから、ワールドトリガーという作品は現時点でまだ全体の半分も来ていないということになるのかもしれません。でもこのペースで50巻とか60巻とか続くかなぁ?とも思いますし…。
どちらかと言えば、遠征について行って、そこでこのフラグが回収され、そのチートっぷりにも何らかのピンチを迎えるような展開が用意されていそうな気がします。
「……けどあんまり気負うなよ迅 何かあってもお前一人の責任じゃないからな」
第120話:嵐山のセリフより
例えば、どの未来を選んでも良い結果にならないようなパターンで、責任を背負いがちな迅がとても背負いきれなくなるような展開があったりしないでしょうか?
太刀川隊・冬島隊・風間隊
あえて3部隊まとめていますが、これは直近の遠征で選抜されたのがこの3チームだったためです。
なんとなく唯我は帯同してなさそうなので、太刀川隊がオペを含めて3人、冬島隊も同じく3人、風間隊が4人で最大10人での遠征だったのでしょうか。戦闘員はともかく、オペが全員参加しているとは限りませんが、未開の地での情報処理は通常時以上に重要でしょうから、各チームにそれぞれついて行ってそうな気がします。
次の遠征編では千佳の参加によって遠征艇を増築し定員を増やすことが決定していますが、どれくらいの定員となるでしょうか。
B級からも選抜するということですので、玄界の防衛に必要な戦力も見極めて決定されるのでしょう。
「雨取隊員の参加が決まったことで 遠征艇の定員を増やすことができる つまり しかるべきA級隊員を乗せた上で さらにまだ席に空きができるということだ (中略) B級からも数隊 個人でも幾人かの遠征隊員を選ぶことになるだろう」
第149話:城戸のセリフより
まず遠征部隊の主力を占めるA級から選ぶのであれば、トラッパーとして替えのきかない冬島、その隊員でありNo.1スナイパーの当真は外せないのではないでしょうか。
隠密行動に長けておりチームとしての連携もボーダー随一の風間隊も遠征向きの部隊と言えるでしょうし、菊地原のサイドエフェクトも役に立つ場面は多そう。
太刀川隊はもちろん太刀川と出水がいるというだけで遠征部隊の戦力が一気にアップしますし、遠征を率いる忍田と太刀川が師弟関係というあたりもドラマが作れそうなポイントです。
逆に言えば、本部防衛のために必要な戦力という名目で遠征から外れるという可能性もあり。
例えば迅が遠征に帯同される場合、本部防衛に迅の予知を活用できないとなればA級上位部隊を防衛の要として温存することは十分考えられる展開です。
「城戸派は『遠征重視』、忍田派は『防衛重視』で、太刀川は近界の遠征に興味があるからです。」
JC8巻:質問コーナー⑦より
この設定からすると、太刀川隊が選抜試験への参加を希望しない、という選択肢はなさそうです。外れるとすれば上層部の意向でしょうね。
嵐山隊
広報部隊なので長期不在となるのはボーダー的に難しいでしょう。例えば木虎のみ単独で遠征に、といった形であれば僅かに可能性があるかも、くらいでしょうか。
他に替えの利かないスキルやサイドエフェクトを持っているというわけではないため、全員残る可能性が高いと思います。
これらのチームは他のA級部隊に比べて未登場の隊員が多いのが特徴です。遠征編を期に未登場の隊員が登場して活躍するという展開も考えられるところですが、未登場だけに特に伏線やフラグが立っていないため、新たにそれらのエピソードからお膳立てしていくとなると、正直、展開が間延びしてしまいそう。
見切り発車で、遠征の中でおいおい明らかにしていくパターンならありでしょうか。
登場時は選抜試験編で玉狛第2にA級部隊の実力を見せつける形での役割が与えられてのお披露目となりそうな気がします。
まだ精神的に未熟な描写の多い緑川や黒江がいるため、あえてチームとして遠征に入ってくるか?と考えるとちょっと微妙なラインではないでしょうか。
「二宮くんに聞いたけど あなた遠征目指してるんでしょ うちも今期は遠征部隊狙うつもりなの」
第123話:加古のセリフより
加古隊は既に遠征を目指すことを明言しているので、それこそ修たちの壁として立ちはだかるという展開もありそうなところです。
三輪隊
三輪が散々近界関係でフラグを立てまくっているだけに、遠征に入る可能性が極めて高そうなチーム。米屋によれば、奈良坂と古寺も近界民に家を壊されてそこそこ恨みがあるとのこと。
個人的な事情は別としても、少なくとも城戸派からも遠征に人員を出しておかなければ、部隊内で何の影響力も行使できないことになってしまいますから、その意味からは太刀川では忍田本部長の弟子なのでちょっと弱い(頭の方も頼りない)ため、任務に忠実な風間隊か懐刀ポジションの三輪隊が必然的に最有力メンバーとなってくるのではないでしょうか。
三輪は近界民は全て敵であり殲滅するという価値観だったのが、ここのところ揺れが見られたり幾分柔軟な部分が出始めたりしているところですので、近界に遠征することで大きな変化や成長が見込めるキャラクターです。
ガロプラ戦ではこれまでの近界民絶許マン的な一面は影を潜めていましたし、最近はB級ランク戦の最終戦で、穏やかな顔で冷静に観戦している様子が印象的でした。
仮にチームで選ばれるとすると、スナイパーとして奈良坂と古寺が入るため、バランスをとって当真を本部に残すという選択がありそう。
二宮隊
これまた遠征に並々ならぬ伏線・フラグを立てまくっている二宮隊。
麟児の手がかりを求める玉狛第2と、鳩原の手がかりを求める二宮は目的が一致していますし、ROUND8で遂に修を認めるに至った二宮の今後の変化にも注目です。遠征編では一気に新たな関係性が構築されてもおかしくありません。
実力的にもA級に引けを取りませんし、第1期東隊として東の弟子としての戦術眼はガロプラ戦でも披露していましたので、遠征では重要な司令塔としての役割も期待できます。
メタ的には外れるわけがないと思うところですが、まさかの番狂わせはあるでしょうか。No.1シューターで総合でもNo.2の二宮ですから、その当落は留守組とのバランス取りの意味でも他の部隊・隊員の選抜に大きな影響を与えそうです。
影浦隊
B級ランク戦編では最後の最後に玉狛第2に逆転されて3位となってしまった影浦隊。なんだかんだでチームで選抜に選ばれでもしようものなら、じゃあB級ランク戦編で長々とB級2位以内を目指してきたのは何だったの?となりかねないので、チームとしての帯同は難しいか。
それを言ったら、ここで玉狛第2が選抜落選するパターンもこれまでの展開をひっくり返してしまうので難しいか…。
ただ、絵馬については千佳絡みであからさまにフラグを立てているので、荒船の助言どおり個人で選抜入りする可能性は高そうです。
そもそも絵馬は鳩原の件でも自分では知らないうちにフラグ立ててしまっていますし。
ただ、絵馬も三輪隊もそれぞれ選抜入りしそうな雰囲気ですし、千佳も遠征参加が決定済み。頼れる指揮官として東も入るようならスナイパー多すぎ問題が発生しそうな予感もします。
佐鳥は広報嵐山隊で残置するとしても、残るA級のスナイパーが宇野と桃園という未登場2人、それ以外はB級というのは防衛戦力的にどうでしょうか。奈良坂か古寺、もしくは当真あたりはお留守番かな?
影浦も覚醒絵馬の関係で人間的な成長が示唆される描かれ方をしていたので、案外こちらも個人で選抜されることになるのかも。
あれれ?ゾエさんお留守番?
その他のB級隊員
さて、上記以外でB級から選抜される隊員が出てくるでしょうか。
スナイパーは上記のとおりある程度メンツが揃ってしまっているので、荒船や穂刈、半崎、太一らの選抜入りは作品の都合上難しそうな気がします。
佐鳥と荒船はそもそもスナイパーの合同訓練の仕事で抜けられなさそうというのもありそうなところですね。
上でも触れましたが、指揮官として東が選抜される可能性がありそうです。
忍田は総指揮官として実際に部隊を率いる機会は少ないでしょうから、実働部隊を任せられる人材が必要。東の弟子の二宮や月見といった面々も考えられますが、やはり東の存在感は別格です。
もし残留の場合は、忍田本部長のポジションの代理で、城戸司令-東代行という体制で玄界防衛に備えるのかもしれません。
「敵が万が一隊員を狙った場合は ランク戦を中止して戦闘に参加だ 指揮は東がとる」
第124話:忍田のセリフより
シューターも二宮という絶対的な存在がいるので、那須や水上、蔵内が選ばれるという展開はなかなか予想しづらいです。
それくらいであれば出水を入れておけば、ハイレインやライバネインとの因縁がありますし、アフト到着後にそれなりの見せ場が生まれそうでもあります。
ガンナーでは弓場あたりは候補になり得そう。
今のところ遠征に入りそうなのがB級では二宮隊の犬飼くらいしかいないので、ガンナー需要はありそうなのですが。
北添は実力的に申し分ないものの、絵馬や影浦と一緒に選出されると影浦隊が完成しちゃいますし、影浦を入れずに北添が選ばれるか?というと微妙なところ。
ただ、弓場はガンナーといってもアタッカー的な立ち回りですから、ガンナーとして頭数に入れられるかは疑問です。遠征は敵地のため、攻撃より防御、なによりベイルアウトしないことが求められるのではないでしょうか。
そうすると、攻撃特化タイプの弓場には厳しいのでは、とも思います。
やはりA級でガンナー1位の里見が活躍するという線で、草壁隊が遠征入りする線が濃厚かな?隊長がオペという変わった部隊なので、遠征編でここぞとばかりに活躍する展開があってもおかしくありません。
諏訪隊、来馬、若村あたりの選抜入りはさすがに厳しいかとも思いますが、ガロプラ戦で精神的支柱を務めた諏訪、成長の片鱗を見せつつある来馬、修との対比でこれから化けるかもしれない若村と、それぞれ可能性がゼロとまでは言い切れない気もします。
最後にアタッカーを見てみましょう。
実力者としては閃空弧月の生駒、中距離戦もこなし視野も広い王子はそれぞれ選出されてもおかしくない実力者ですが、やはり個の力で見ると最有力は村上でしょう。
そのサイドエフェクトは未知の近界では特に役に立ちますし、ラービット複数体を相手に持ちこたえられるだけの実力や、ガトリンから遠征艇を守り切った実績など安定感が抜群です。
東隊の小荒井と奥寺も連携が強力ですが、人数に限りのある遠征では2人セットでの運用が必須というのはマイナスとなってしまうのではないでしょうか。
まとめ
最有力 → 遊真・修・ヒュース・三輪隊・二宮隊・絵馬・迅 有力候補 → 村上・影浦・草壁隊・帯島 可能性あり → 太刀川隊・冬島隊・風間隊・加古隊・片桐隊 可能性あるが低確率 → 北添・生駒・王子・弓場・東隊・香取隊・那須隊 |
有力候補に帯島を入れてみましたが、選抜メンバーの男女比を考えると、絵面的に誰なら入れそうか、と考えての予想してみました。
遊真の弟子ポジションで新たな遊真のキャラクター性が表現できそうですし、弓場も近界で修業してこいと送り出しそうな気がしたり。
そういう意味では加古隊がその役目を担うことになるのかもしれません。
二宮とも三輪とも接点のある加古ですし、貴重な実力派シューターでもあります。遠征編に入らずとも、選抜試験編でA級のカスタムトリガーあたりの話で、遊真と加古の絡みがありそうな気がします。
那須隊もガールズチームですが、素が病弱な那須が遠征に入ることはなさそうですし、熊谷も実力的には遊真や村上、影浦と比較するとやや弱い。
日浦が卒業してしまいますので、夏目がスカウトされそうな気がしてなりません。遠征から帰還した頃に当真に師事して那須隊の正スナイパーとなった夏目が居ても違和感なさそうです。
なお、黒トリガーの風刃と天羽ですが、こちらが遠征に投入される可能性はあるのでしょうか?
レプリカのセオリーに従えば本国の守りに残される可能性が高そうですが、今回はアフトクラトルという近界でも指折りの軍事大国に隊員の奪還に向かうというミッションです。
黒トリガーを14本前後有するであろうアフトクラトルに対抗するのであれば黒トリガーの投入もひとつの選択肢であることは間違いないでしょう。
とはいえ、玄界の防衛にも必要な戦力であることも事実です。
天羽は城戸派の黒トリガーの切り札として本部に残す可能性が高そうですが、風刃について迅が適合者を集めてレクチャーするというのが、本部に残す伏線となっているのだとすれば、大規模侵攻編の報復とばかりに敵地で遠慮なく猛威を振るえると天羽が投入される可能性もありそうに思えてきます。
まあ忍田がそういう作戦を取るとは思えませんが、ポーズとして見せられればそれだけで強力なカードとして敵を縛れますからね…黒トリガー10本以上のアフトにノーマルトリガーだけで突っ込むだろうか?と考えると、あながちあり得ない展開でもないかもしれません。
次回は第198話
今月は残念ながら休載でしたが、特に連続休載のお知らせはなし。
ジャンプSQ9月号に第198話掲載予定です。
ご拝読ありがとうございました。
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