WT SQ2020.07

ワールドトリガーをより深く楽しむための当ブログ。
ジャンプSQ2020年7月号に掲載の第197話について、感想と考察の記事になります。

B級ランク戦ROUND8(裏の部)

今回も先月と同じく1話掲載ですが、センターカラー&特製うちわの付録つき。嵐山と佐鳥が写る隊員募集用のPRグッズという謎設定。いいぞもっとやれ。
カラーページは卒業する茜を囲む那須隊4人でした。こちらが女子隊員だったのでバランスをとって付録が男子隊員だったのかな?

修たちのB級上位陣の最終戦は完全に終了扱いで、本編は観戦者たちが隣室にぞろぞろ移動するシーンからのスタートです。千佳も茜のボーダー最後の試合が気になる様子。

中位グループの最終戦の実況は綾辻、解説は村上と奈良坂のようです。
茜の師匠であり那須の従弟の奈良坂(同学年ですが那須が6月生まれ、奈良坂は9月)、ROUND4で熊谷が悔し涙を流すことになった村上、と、こちらも那須隊と縁の強い面々ですから、カラーページだけでなく、内容的にもやはりこの回は那須隊が主役扱いといった雰囲気。

こちらの戦況については、序盤~中盤は解説で一気に紹介する形。
試合終了後の総括を先にやってしまうような流れでテンポ良く進みます。

展開としてはROUND2の玉狛第2・諏訪隊・荒船隊や、ROUND5の玉狛第2・香取隊・柿崎隊と似た流れで、地形戦で局面をコントロールする那須隊が香取隊と諏訪隊の両方から狙われる状況に。
ただ、ROUND8で弓場隊の帯島が生駒隊の南沢を出し抜いたように、諏訪隊が香取隊を奇襲して点を獲り、熊谷と笹森が先に相討ちで落ちたことで各チームとも生き残りは2名ずつ。

「香取隊が妙におとなしいのも胡散くせえな」
「なんか今日の香取存在感ねーな 絶不調か?」」

第197話:諏訪と米屋のセリフより

ここで香取隊にもスポットがあたります。
この数ページは下書きでの掲載で驚きましたが、体調不良によるものではなくコロナ対策でリモート作業となった影響のようです。

「あんたの言う『慎重な作戦』に 100%従うわ それでいいでしょ」

第197話:香取のセリフより

ROUND5で玉狛第2に敗北した直後はチームの立て直しを目指す動きの見られた香取隊ですが、あまり上手くはいっていない様子。まだその途上といったところでしょうか。

「玉狛みたいに工夫して 作戦立てて 勝てるようになろうよ まだ全然遅くないよ」
「大丈夫 悔しいって思えるなら まだ強くなれるはずだから」

第146話:三浦と染井のセリフより

若村が指揮を丸投げされてしまった格好となった最終戦ですが、ダメ出しをするだけで対案が出せないようでは問題解決には至りませんから、ここから若村が何かを学ぶ展開を予感させます。

そんな若村に考える時間を与えないかのように那須のバイパーが容赦なく襲い掛かり、置き玉メテオラトラップのコンボで若村が退場。ROUND3で茜が見せたトラップを今度は那須が決めきる展開ですから、ここでも那須隊が有終の美を飾らせようと意思を感じます。一方、若村の方はROUND4で修が落とされた姿と重なりますから、落とされて学んでいく成長が今後見られるか。

「落ちたことをどうこう言うつもりはない 落とされて学んでいくのがランク戦の存在意義だ (中略) 新しいことをやろうとする姿勢は見えたし 鍛錬による成長も感じられた だが当然 三雲以外の人間も日々鍛錬を積んでいる 当たり前のことをやっていては 先を行く人間には追い付けない」

第115話:風間のセリフより

修を成長させた風間のセリフのような金言は…村上と奈良坂からはさすがにちょっと難しいでしょうか。
試合の方はまだもうひと波乱ありそうな、含みを持たせた終わり方でした。

「こんな負け試合で あんなトリガー使いたくないんだけど」

第197話:香取のセリフより

引きはまさかの香取スパイダー。
ROUND5のラストで修のワイヤーを逆に利用して1点を獲った香取ですが、千佳のようなスナイパーがいるわけではないので、玉狛第2の戦法をそのままコピーすることはできません。

第198話以降の展開予想

あっさり1話でこちらも決着するのかと予想していましたが、がっつり3チームの最終戦を描くようです。
玉狛第2が絡まないランク戦がしっかり描かれるのは今後の何らかの伏線も含んでいるのでしょうか?
ただ、那須隊のフラグ回収と香取隊の成長を描く展開となりそうですから、残り5人となったことで決着は目前でしょう。

香取のスパイダーについては、ワイヤーを張るのも香取自身で行うこと、残ったのが那須と茜の中~長距離の2人と、諏訪、堤という近距離ながらガンナーの2人であることを考えると、待ちの戦法ではなく接近戦に絡めて相手の動きを縛ったり妨害する用途で使われそうです。
木虎のように罠を張って仕掛けるのも難しいでしょうから、ワイヤーを張りつつ接近戦を挑んでいく展開になりそう。
今度はそれを遊真が逆輸入して新たな戦法に昇華させるところまでありそうな気が…。

今回の話の流れで那須隊が勝って終わる下準備が整った印象ですから、香取が諏訪隊から1点、那須隊も諏訪隊から1点、その諏訪隊が香取と那須に漏出ベイルアウトレベルのダメージを与えてそれぞれ落ちて、茜が生き残ることで那須隊に生存点が入る決着を予想します。

茜が決定的な見せ場をもらえそうでもありますから、香取と諏訪隊で残った方を落とすのが茜の役目かな?全員落とすのはさすがに活躍しすぎなので、諏訪隊の方を那須が、香取を茜が落として試合終了の流れか。

「この距離なら…… 外さない!!」

第98話:日浦のセリフより

遊真相手に一度落とされているので、今度はそれを香取相手に決めきる形で決着するという「気合の乗ったアツい勝負」はどうでしょう。

一方、弓場隊の上位残留はほぼ絶望的か。
神田が抜けたばかりのシーズンで、帯島もまだまだ発展途上という扱いのようですから、こちらは残留フラグではなく敗北からの成長フラグに転換してランク確定となりそうですね。

次回は第198話

今のところ休載予定はなし、ジャンプSQ8月号に掲載予定です。
もう少しさくっと終わるのかと思いましたが、修たち以外の最終戦もしっかり描いて色々なフラグを回収しておくようですから、次回・次々回あたりは試合終了後~日常回のための話をたっぷり取りそうな気がします。
ご拝読ありがとうございました。

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