広島東洋カープ様向け納品書
持ってる辰見選手のイーグルストレカの中でこれが一番かっこよかったです
はじめに
このたびは楽天イーグルスの内野手辰見鴻之介選手を現役ドラフトにてご指名いただきありがとうございます。本選手について正しくご起用・ご育成いただくため、こちらの取扱説明書をよくお読みいただき、熱いこうのすけコールをお送りいただけますと幸いです。
免責事項
本選手は主にイースタン・リーグを主戦場としておりましたので、ほぼファームでの成績および所感を元に記載しております。なにぶん1軍選手ほどの露出がございませんし、ファームガチ勢でもございませんので情報の正確性およびデータ量に懸念がございますが、何卒ご容赦くださいますようよろしくお願い申し上げます。
本選手の経歴
福岡県出身で、福岡の西南学院大学から2022年に育成ドラフト1位で楽天に入団しました。現役選手では同期に荘司康誠投手、渡辺翔太投手、平良竜哉内野手、林優樹投手らがおり、育成では古賀康誠投手と同期になります。
本選手の特徴
俊足を武器とする守備寄りの選手です。
・たつのすけと呼んであげてください
・50m5.7秒の走力が強みです
・2025シーズンはイースタンの盗塁王のタイトルを獲得しました
・内野手登録で主に2塁と3塁で起用されていました
・元々は2塁が本職で、楽天の育成では出場機会の可能性を増やすため積極的に他のポジションにも挑戦しようという方針があり3塁もできるようになりました
・外野にも挑戦しひととおりできるユーティリティプレイヤーに成長しました
・楽天のファームでは吉野選手がセンターにいることが多いため、レフトかライトでの起用が多めです
・まだ粗さはあるものの、スピードがあり守備範囲が広く球際にも強いです
・安打のほとんどは単打で長打力はあまりありません
・スタメンでない場合は代走か守備固めでの起用が多く、代打で出ることはほぼありません
・身体の線が細いとよく言われていました
・金ピカの方は辰己で、鴻之介は辰見です
・楽天でのマイヒーロータオルのカラーは深緑と黄色でした
楽天での活躍について
【1年目】
・育成スタートながら7月に支配下登録されました
・しかし1軍昇格はなくファームで96試合に出場、打率.251で17盗塁の成績でした
・フレッシュオールスターに出場し1安打1盗塁でした
・フェニックスリーグに参加しました
・推定年俸250→420にupしました
【2年目】
・キャンプは2軍でスタートしました
・開幕後に4打席連続三振したフランコ選手と入れ替わりで1軍に昇格しました
・昇格したその日の試合で延長11回に代走で起用されプロ初出場、サヨナラのホームインで入江監督に初勝利をプレゼントしお立ち台に上がりました
・開幕から21打席1安打と絶不調の島内選手を見かねたのか4/6にDHでスタメン起用されました
・3打数で2三振1捕飛と結果を残すことができず、この2試合のみで4/11に登録抹消されました
・ちなみにその3打席はSBのモイネロ投手が相手で、楽天は6回を無安打3四球に抑えられました
・その後4月下旬から7月まで理由は不明ながら行方不明になりました長期離脱していました
・8月に復帰しましたが、ファームでは42試合123打席で打率.147、盗塁6と前年を下回りました
・フェニックスリーグに参加しました
・シーズン後、育成契約になりました
・推定年俸420→450にupしました
【3年目】
・2軍で打率を3割に乗せ、7月に支配下に復帰しました
・結局1軍への昇格はなかったものの、88試合で189打席、打率.280、盗塁31という成績でした
・イースタンの盗塁王になりました
・フェニックスリーグに参加しました
・推定年俸450→470にupしました
・現役ドラフトにてカープに指名されました
よくありそうな質問
Q.今シーズン1軍に上がらなかったのはなぜですか?

楽天はチーム事情として内野手の層が厚く外野手の層が薄いという傾向があります。2塁だと長打力のある黒川選手と2023盗塁王で2024GG&B9の小深田選手がいて、3塁は最多安打&GG&B9の村林選手との競争となるため厳しかったです。
Q.外野手での1軍起用はできなかったのですか?

2025シーズンの楽天の外野は5年連続GGの辰己選手、今シーズン1番に定着した中島選手がほぼ不動で、残る1枠を小郷選手、武藤選手、小森選手、ゴンザレス選手あたりで奪い合っていました。総じて打撃が不調で、内野手登録の伊藤裕季也選手や鈴木大地選手、渡邊佳明選手、阿部寿樹選手を打線に入れるためレフトを守らせるような起用さえありましたので、ファームの選手を試す余裕は難しかった印象です。来季は小深田選手すら外野挑戦するとか言い出してるほど内野がパンパンなのでますます狭き門になってたと思いますし、カープさんで出場機会掴んでほしいです。
Q.それならなんで支配下登録したんですか?

それな。支配下登録の期限ぎりぎりでしたし、わざわざターリーを自由契約にして支配下枠あけてまで契約した割に、その後1軍に上げて試すようなこともなかったので、現ドラ要員で支配下にしたんじゃないかという気がします(シーズン終了後に育成から支配下になった選手は現ドラに出せないルールですから)。本人の「あるかなと思っていたので、驚きはありませんでした。」というコメントからも、そのような気配が窺えます。
Q.今回の現ドラは楽天ファン的には納得の選出だったんですか?
※ご質問を頂戴したので追記しました

上記の経緯から現ドラの有力候補と見ていたファンも多かった印象があり、それほどサプライズではなかったかと思います。他に1軍に呼ばれるも1球も投げないまま抹消を2回も繰り返されて不遇なシーズンを過ごした同期の林投手や、人気選手ながらレギュラーをつかめなかった伊藤裕季也選手、SSで村林選手や宗山選手と競合してしまう入江選手あたりを候補と予想するファンが多かった気がします。小孫投手や弓削投手も候補になるのではと見られている中で戦力外通告だったので、出せる選手を消去法で見ていくとこうなるよなぁって感じではありました。とはいえ、楽天ファン的にはカープさんに評価していただいて嬉しいです。たつのすけをよろしくお願いします!
Q.どのような運用がおすすめですか?

広島東洋カープ様のチーム事情を存じ上げないため判りかねますが、イースタンの盗塁王なので代走起用が現実的だと思います。スピードだけなら小深田選手より速いため、技術が伸びれば1軍で通用する可能性も大いにあるのではないでしょうか。守備が大丈夫そうなら守備固めでの起用も考えられますが、代走要員でベンチを圧迫するのが難しいようですと打撃の向上も必須になると思います。今季は打撃成績も良くなったのでもっと伸ばしてあげてください。
Q.気をつけるポイントなどありますか?

楽天も2024イースタンの盗塁王の小森選手をヤクルトから人的補償で獲得して2025シーズンに臨みましたが、1軍では33試合80打席で打率.197、盗塁わずか5という成績でした。足を活かそうと空回りしてしまい、立て続けに牽制死してファームに落とされるなど苦労しました。高卒4年目と大卒の育成4年目では違うかもしれませんが、1軍と2軍の違いやセパの違い、イースタンとウエスタンの違いもあるでしょうし、まだ発展途上だと思いますのでじっくり育てていただければ。
Q.どのように育てるべきでしょうか?

入団して3年たちましたが、ほっそりしているので体質もあるのかもしれません。タイプとしてはSBの周東選手が理想像かなと思っていました。変に身体大きくして、浅い外野フライでもタッチアップできるスピードが死ぬのは本末転倒なので、走塁技術を突き詰めるか出塁率の向上で輝く可能性は十分あると思います。2024年の自主トレでは周東選手に師事していたようでしたので何か掴めるかと思ったんですが…。今度、羽月選手が参加されるそうですので一緒に連れてってやってもらえませんかね。
Q.人柄を教えてください

読書が趣味で小説を読むだけでなく自分で書くのも好きだそうです。おとなしめな選手が多い楽天の中でも特に物静かな子なので面倒見の良い方に可愛がってもらえるとありがたいのではないかと思います。サウナも好きと言ってました。カープにサウナーおられたら誘ってやってください。笑顔が可愛いです。
Q.なんか動画とかありませんか

今年のファン感のときの「ファン感謝祭のリアル」なんていかがでしょう。楽天で一番賑やかであろうMC山田選手と辰見選手の対比、同期の渡辺選手やベテランの田中選手、高卒育成1年目の岸本選手との絡みと見どころ盛り沢山です。
Q.ファン感謝祭のリアルってなんですか?

普段はホームゲームでの勝利時に、試合後のリアルLiveとして試合後の選手たちの様子を生放送でお送りしている公式Youtubeコンテンツです。選手の人柄や関係性などが垣間見える、人気のコンテンツとなっております。1軍公式戦が対象のため、ファームの選手が登場するのはレアだったりします。宗山選手もときどき出演されるのでカープファンの皆様もぜひチェックなさってみてください。
Q.宗山くん元気ですか?

1年目で1軍完走していきなりベストナインとってと大活躍で楽天の希望です。来年もグッズが飛ぶように売れることでしょう。
おわりに
楽天も正直なところ育成ドラフトの選手では成功例がほとんどないのが実情でして、一度も1軍の試合に出ることなく退団していく選手も少なくありませんがほとんどです。
今年も現役ドラフト候補かと見られていた選手が戦力外となり現役引退した選手も多くおりました。ただ、楽天の場合は戦力外になってもアカデミーやスカウト、営業などの裏方で球団に残る方も多いのですが、その中で辰見選手は支配下で契約更改を勝ち取ったわけですし他球団に指名されなければ来季も楽天の一員として戦うことになっていたはずですから、球団としてももう1年は戦力として計算しても良い選手と評価していたはずです。
物静かですが2年目に1軍デビューでいきなり代走として結果を残した度胸がありますし、1軍で結果を残せなかったと言われがちではありますが、他の選手も完璧に抑えられていたモイネロ投手が相手の3打席なので本当に1軍で通用するかどうかは未知数です。
ファームの3年間では、調整中であったとしても、本来であれば1軍にいるべき選手との対戦も多くあったでしょうから、楽天での経験をぜひカープで結実させていただければと願っております。

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