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ジャンプSQ2020年5月号に掲載の第194話と第195話について、感想と考察の記事になります。
B級ランク戦ROUND8
先月に続き今回も2話掲載。
WJの頃は月4話くらい読めていたので半分のペースなんでしょうけれども、じっくり読めるので案外気にならないどころか、2話分を一気に読むと随分ボリュームがあるようにすら感じます。
さて、小南センパイのリアクション芸も集大成感があった2話ですが、いよいよROUND8も大詰め。194話は遊真と修が連携して二宮のフルアタックを誘う動きからのスタートです。
「両攻撃をさせないための牽制ですね」
第194話:蔵内のセリフより
フルアタックをさせないために修が牽制をする、と見せかけてフルアタックを引き出すための動きをしていると思しき玉狛第2。
解説陣は修ではフルアタックが封じられないと予想し、実際に遊真がフルアタックによってダメージを追う展開ですが、修的にはむしろ好機だったものの攻撃の隙までは見出せなかった形。
再び遊真と修で仕掛けて、今度は千佳による追撃も加えるも二宮隊のガードは崩せず。
「三雲に覚悟が足りなかった 雨取に『撃たせる』覚悟が」
第194話:三輪のセリフより
あとで蔵内と王子にもこのときの鉛弾狙撃について言及がありますが、ここは撃てるか撃てないかわからない、「不確かな要素」を前提とした作戦を実行するのは隊長としての責任を果たしているとは言えない気がするので、修の判断は悪くないと思いました。
「本当に部隊を勝たせたいなら 『自分の成長』という不確かな要素だけじゃなく もっと具体性のある手立てを用意する必要があった」
第115話:風間と綾辻のセリフより
「それはつまり…… 『もっと自分の能力に合った戦い方をしろ』 ……ということですか?」
「違う 隊長としての務めを果たせということだ」
千佳が撃てるかどうかという不確定要素には頼らなかった修と、千佳が撃てるかどうかギリギリまで見極めようとしながらも最終的には辻が落とされて修の作戦を通されるという致命的なミスに繋がってしまった二宮隊という比較も良かったですね。
戦況の方は、千佳が位置バレしたことで二宮隊が動き、狙っていた遊真と二宮の1対1に修が隙を窺う展開となったので、ここまでは修の狙いどおり。
これは…… 修が狙っていた 二宮さんとの『2対1』……!
第194話」:烏丸のモノローグより
一方、修の想定外だったのが、自らが狙われるという二宮の駆け引き返し。
修は自らが狙われていることに最後まで気づきませんでしたが、その決定的なピンチに千佳が覚醒。
「……おまえが撃たなかったことが原因で 事態が悪化することがあったとしても 修や遊真がおまえを責めるとは思えない」
第179話:レイジのセリフと千佳のモノローグより
わたしもそう思う…… 修くんも遊真くんもきっと撃てないわたしを責めない ……でも だからこそ…… わたしも ちゃんと戦いたい……!
そもそも千佳が撃てないのは他人から自分に向けられる目を恐れてのことでしたし、撃たないことで修や遊真が亡くなってしまうような極限まで追い込まれたケースであれば自分でも撃つと思うと言っていました。
結局、似たようなケースに追い込まれたことで吹っ切れたようですね。
修が放った、ノーガードの二宮への攻撃はあっさり避けられてしまうものの、裏をかいたハウンドには驚きました。
まさか先月のハウンドの解説も伏線だったとは…!
まったく読めませんでしたが、全員が諦観する中で、修と師匠の烏丸だけ勝利を確信する対比が非常に良かったですね。
惜しかった、とまで言わせた王子が、試合終了のシーンでさり気なく拍手を送っているのもまた素敵な描写でした。
「へえ……二宮さん つまんないウソ つくね」
第194話:遊真のセリフより
また、ヴィザ戦以来となるこのセリフの出し方も抜群でした。
もうこの時点で二宮は修のことを認めていて、二宮隊を崩す可能性を感じているわけで、それを自認しつつも横綱相撲で正面から捻じ伏せにいった二宮を、「持たざる者」ならではの発想と努力で金星を挙げた修という形で収束させる今回の展開にはたしかなまんぞくでした…。
第196話以降の展開予想
予想の前にまずは答え合わせからしておきましょう。
- ③二宮隊を2人落とし、撤退に追い込む→2点+生存点2点
- ④二宮隊を1人落とし、撤退に追い込む→1点+生存点2点
先月はこの2パターンの可能性が高いと予想しましたが、③が正解となりました。ただ、二宮隊にバレていない新技から崩す予想は大ハズレ。先に二宮を落として力を出し切ってピンチに陥った2人を千佳が覚醒して救う展開予想もハズレでした。
いやーなかなか予想が当たらないものですが、やはりその部隊同士の駆け引きが面白い要素ではあるので、外れても楽しいですね。
焼肉のときの駆け引きや、ヒュースの偽装バイパーからの伏線だった修の偽装ハウンドとか、予想できなさすぎて面白い。
さて、これで長かったB級ランク戦編もいよいよ終幕となりそうです。
二宮隊と玉狛第2が選抜試験への挑戦権を手に入れて、影浦隊の絵馬たちは単独での遠征入りを目指す形になりますね。
残っていたフラグでは弓場隊の上位残留が難しくなったか。
弓場の強すぎる個性と帯島という遊真に絡める後輩キャラがここで退場はもったいない気もするのですが、選抜試験編でも出番はあるのでしょうか?
ただ、いよいよA級チームの登場となるでしょうから、B級ランク戦編のメインキャラクターたちが多すぎても話が散らかってしまいそう。
割と人数を絞った形で選抜試験編に入っていくのではないかと予想します。
次回は第196話
今のところ休載予定はなし、ジャンプSQ6月号に掲載予定です。
ご拝読ありがとうございました。
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